日系人の結束がいい=オザスコ運動会=非日系参加者が賞賛

2007年5月12日付け

 第四十三回家族慰安運動会が、六日、オザスコ日伯文化体育協会運動場で開催された。晴天に恵まれ、会場には高々と万国旗がはためき、三組の鯉のぼり、十五匹が空を泳いだ。来場者は約三千人(主催者発表)。場内では競技の参加者らが常に列を作り、子供たちの笑い声が絶えない、にぎやかな運動会になった。
 同運動会は全三十種目。一つの競技に百人を越える参加者が集い、レースが十回、十五回と続く。約百六十人の部員を抱える同文協陸上部の青年らが決勝係を引き受け、五歳以下の幼児から、六十歳以上の老男女、青年、壮年とあらゆる年代が競技に参加して、順位を競った。
 午後から行われた開会式にはエミジオ・ソウザ・オザスコ市長と市議、上原幸啓文協会長、加藤恵久県連副会長、菊地義治援協副会長らが出席。荒木進同文協会長は鯉のぼりや子供の日を説明し、「百周年まで、運動会という先祖の伝統を受け継いでいく」。
 会長によれば、昨年に比べて子供の参加が多い。「全ての部が協力して一つの行事に取り組んでいることが、一番」と、盛況ぶりを喜んだ。
 家族で競技に参加した、非日系のセリア・オリベイラ・ゴメスさん(59)は「若い人が手伝っていて、日系人の結束は本当にすばらしい。来年も必ず来ます」と、景品を抱えて笑顔を見せていた。
 会場に設置された、長さ八百メートルのテントは亡き本田剛サンスイ社長が寄贈したもの。岩下星二さんは、観客で埋まった席を見渡し、「今では思い出の品です」と懐かしそうに話した。