コラム オーリャ!

2007年5月19日付け

 あるイベントで歌謡祭があった。参加者は、パラナ州から約九時間かけて駆けつけた人など、この日のためにと練習を積み重ねてきた人が数多くいる。
 会場で聞いていると、とても華麗な歌声を発している。プログラムと舞台を交互にみていた。途中、参加者の一人が舞台に向かい、さあ歌おう、と準備していると、本人が歌う曲とは違った曲が流れた。
 本人は「えっ?」という感じで、曲が違う、とその場で司会進行役や審査委員に抗議したが、時間が詰まっていたので、司会が「残念でした」と一言告げ、会場中に何が起こったかわからないまま次の曲に進んでしまった。
 この日のために、一年以上練習した歌が、歌わずに終わってしまった。歌手と歌手を応援していた人たちはあきれた様子。本当にこれでいいのかと思った。(栗)