神奈川県人会=新会館で初の定期総会=文化講座やパソコン教室も

2007年5月24日付け

 神奈川文化援護協会(村田洋会長)は二十日午前、今年一月に落成したビラ・マリアーナ区の新会館(Rua Major Newton Feliciano,75)で第四十二回定期総会を開いた。
 当日はビラ・マダレーナ区にあった前会館の売却報告、同新会館の購入報告のほか、二〇〇六年度の事業計画、収支決算、会計監査等の報告、〇七年度事業・予算案等を審議した。
 開会に先駆け村田会長は、「ようやく今までの騒動が片付き始めた。今回の新会館は良い買い物だった。これから再出発ができる」と肩の荷が下りたような表情であいさつした。
 前会長による会館の独断売却問題で揺れた神奈川県人会。裁判に発展した〃お家騒動〃は、最終的に旧会館を正規の価格で売却する交渉が成立。昨年現在の会館を購入し、今年一月には約五百人出席の下、無事お披露目式を行なった。
 旧会館の売却額は約百八十万レアル、十二回払いの分割で今年の九月までに受け取りが完了する予定。もし、順調に支払われなければ旧会館所有権について再び裁判が行われる。
 新会館の購入額は約八十二万レアル。頭金はすでに払い終えていて、残りの約六十五万レアルを払い終えれば新会館の登記書は同協会が入手。早ければ今年中に同協会のものになる見込みだ。
 今年はまだ不動産関係の支出が多く見込まれることから、事業予算は緊縮型。会費は五十レアル。不動産関連を除き、約四万レアルの予算を計上している。
 同会では今年から、福祉や援護、文化活動を強化するために手芸教室を毎週水曜日午後に開催している。その他、今後は高齢者向けのパソコン教室なども実施していく予定だ。
 またこの日は高齢者表彰も行われ、小林ミキエさんと長田欣子さんの代理人、斉藤登さん(不参加)が松沢成文神奈川県知事からの表彰状と記念メダルを受け取った。
     ◎
 総会では役員改選が行なわれ、村田会長が再選された。新役員は次の通り。【会長】村田洋、【第一副会長】白又孝範、【第二副会長】本村喬利(たかとし)、【書記】ロベルト・マコト・フジムラ、【会計】高村純、【監査役】石原吉三、塩田憲一、馬鳥(ばとり)勲。(敬称略)