強盗四時間立てこもり=日系タゴモリさんも被害に=サンパウロ市

2007年5月24日付け

 アゴーラ紙の報道によれば十六日朝五時三十分頃、聖東シダーデ・リーデルに住むフジエ・ジェニ・タゴモリさん(42)宅に二人組の強盗が侵入、四時間にわたって立てこもる事件が発生した。犯人は母親と姉の説得に応じて人質を解放し、出頭。けが人はなかった。
 侵入したのは十七歳と二十一歳の少年。武装した二人は午前五時三十分頃、被害者宅の壁を乗り越えて侵入。洗濯物を干していた義姉を捕らえた後、フジエさんと義母を人質にして家内へ侵入。家の中に居た義兄とその二人の娘(9歳、10歳)も捕まった。
 一方で娘らは強盗と母が一緒に入ってくるのをいち早く気づき警察に連絡。六人は一つの部屋に入れられ、警察が到着すると強盗は家の中に立てこもり、住人(人質)に金を要求。
 警察との交渉が始まると強盗たちはマスコミと自分たちの家族を連れてくるようにと要求。母親と後からきた姉との交渉により強盗たちは人質全員を解放し、けが人もなく無事事件は解決した。
 警察によれば二人はナイフ一本と軍隊用サブマシンガン一丁を携えて強盗の実行に及んだ。また、侵入防止のために電圧線を設置していたが、強盗により電気を止められていた。