25周年記念誌を作ろう=伯青年協会総会=ホームページで情報発信

2007年5月26日付け

 ブラジル青年協会(Associacao Brasileira para desemvolvimento Cultural e Cientifico da Juventude、金城ジョゼー会長)の役員会・定期総会が十二日午前、サンパウロ市で開かれた。総会では、役員改選で金城会長を再選したほか、今年はホームページを開設する案も承認。また、来年の協会創立二十五周年にあわせ、記念誌を編纂することも決めた。
 同協会は一九五〇年代初頭に、日本の財団法人「日本青年協会」のブラジル支部として設立された青年教育団体。八三年にブラジルの団体として登録され、来年二十五周年を迎える。
 日本青年協会は二八年、全国の農村青年の教育、指導者育成を目的に設立された、文部化学省、農林水産省所管の団体。「真ん中を歩こう」「土台石になろう」をモットーに、機関誌発行や、農業関係をはじめとする青年の養成、講習会などを行なっている。
 ブラジルでの活動は、三三年に移住し、聖東イタケーラで果樹栽培を営んだ吉岡省さん(故人)らを中心に始まった。現在の会員は六十五人。若者の育成を目的とした講習会(年三回)や、日本の青年協会との研修員派遣事業などを実施してきたが、近年は休止状態が続いていたという。
 総会にはサンパウロ市、近郊のほか、ボツカツ、リオなど各地から役員など約十人が出席。評議員会長の吉橋陽一さんにより進められ、冒頭、会員で昨年度農業の山本喜誉司賞を受賞した高梨一男さんの栄誉を称えた。
 二十五周年を来年に控え、今年はサイトを開設して情報を発信していくことや、日本側との交流再開に向けた検討、また、来年にかけて記念誌を編纂することなどが承認された。
 記念誌は十周年の時に作られたものを土台に、日ポ両語で、会員の寄稿や会活動の歴史、写真などを織り交ぜたものになる見通し。会の創立記念日である来年五月二十二日までの完成を目指すという。
 新役員は次の通り(敬称略)。【会長】金城ジョゼー【副会長】福本千賀人【第一書記】坂手實【第二書記】高梨一男【第一会計】岡根慶治【第二会計】吉岡パトリシオ【文化】藤木正子【教育】野原テツオ【社交】金城セルジオ【広報】中野晃治【青年】藤巻セイジ【青年(副)】宮崎マウリシオ【監査】中野晃治、大坪セツオ、岩田俊子【評議員会】(会長)吉橋陽一(副)及川君雄、藤巻修允、中川ジュリオ、小坂誠、中原カルロス、中原並三。