ニシンやイカ焼く香り=北海道祭り=会場いっぱいに漂う

2007年5月31日付け

 ブラジル北海道協会(大橋皖吾会長)は、二十七日交流センターで「第十二回北海道祭り」を開催した。今年はニシンを四百五十匹、イカを二百三十杯、ギョーザ千二百個ほどを売り上げた。
 お昼頃には会場が大勢の人で埋まった。今年の来場者数は、昨年と変わらず約六百人。初めての取り組みとして、八十歳以上の来場者にニシンとリンゴが贈られた。最高齢は九十歳だった。
 会館内はニシンやイカの芳ばしい香りが漂い、婦人部がいなり寿司や、あんみつを用意し、ボーイスカウト部がシュラスコとギョーザを担当して、祭りの盛り上がりを支えた。
 また舞台では、歌手三人が美声を披露し、カラオケ部のまりも会が、DVDやオーディオ機器を景品にビンゴ大会。青年部は「皆に北海道の景色を見てもらいたい(平野オストンさん)」と、北海道の雪祭りやYOSAKOIソーラン、富良野の景色などを写したビデオを上映した。
 「それぞれの会が協力してやってくれています」と、木下利雄副会長。祭りを手伝うボランティアは百人近いという。「これまでは会館の借金返済のためだったので、これからの売上げは会員が楽しむために使っていけます」と、高橋昭理事は祭りの成功を喜んでいた。