6日から「鈴木幸男展」=70年代の作品中心に

2007年6月2日付け

 芸術家、鈴木幸男さん(享年七十八)の生前の作品を展示する「鈴木幸男展」が、六日から七月五日にかけて、クラブ・トランスアトランチコ(Clube Transatlantico – Rua Jose Guerra,130-Chacara Sto. Antonio Sao Paulo)で開催される。
 会場では絵画や彫刻など代表作五十点と、一九七七年の国際ビエンナーレで展示された、高さ二・五メートルの作品「りんご」も公開される。
 同展示会は、ドイツ系企業「CORNETA」の最高顧問が鈴木さんと古い友人関係にあったため、同社の創立七十五周年を記念して開催が決まった。
 鈴木さんの夫人、章子さんは「鈴木はブラジルに来て作品を掘り下げました。亡くなってから展示会をしなくては、と思っていたんです」。展示作品は、八九年パーキンソン病にかかる以前の七〇年代のものが中心で、「見ごたえがある内容」になるという。
 開催は、月曜日から金曜日、午前九時から午後十時まで。