ロスで初の海外政局討論会=参院選=海外有権者ネットが企画=民主、新党日本が参加決定=自民は参加「検討中」

2007年6月12日付け

 日本国外で政局討論会開催へ――。米国で長年在外選挙実現に携わってきた「海外有権者ネットワークLA(Jovnet-Japanese overseas voters network LA、本部・ロサンゼルス、高瀬隼彦会長)が六日、今年七月に予定される参議院選挙を前に日本から政治家を招いて政局討論会を開催するとを発表した。すでに民主党、新党日本の参加が決まっている。主要政党による日本国外での討論会は初めてのこと。同ネットでは「海外有権者にとって画期的な行事になると確信している」と期待を寄せている。在外選挙制度充実に向けた新しい流れにつながるか、注目されるところだ。
 討論会開催日は六月二十三日。ロサンゼルス市のホテル「The Holiday Inn Torrance」で午後一時から四時までの三時間を予定している。
 同ネットワークは今年の総会で討論会の開催を決定。その後、五月に高瀬会長が日本を訪れ、自民、民主をはじめ公明、共産、社民、新党日本など各党幹部に参加を要請した。
 呼びかけに応じ、民主党と新党日本が参加を決定。民主党からは西村智奈美衆議、新党日本からは前長野県知事の田中康夫同党代表の出席が決まっている。
 同ネットワークのプレスリリースによれば、自民党は「終盤国会の状況から困難とみられる」としながらも、「なお検討中」の状態。他党の動向もまだ決まっていない。
 当日は年金や憲法改正などのテーマを中心に討論が行なわれる見通し。同ネットでは会の様子をインターネットで世界各国に配信する考えだ。
 日本国外では初めてとなる、このたびの討論会開催。高瀬会長は「海外有権者ネットワークは、不偏不党の立場だが、政権党の自民党にはぜひ参加し、海外の同胞に直接話しかけてほしい」と話している。
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 「海外有権者ネットワークLA」では現在、二十三日の討論会の様子をインターネットでモニターし、世界各地からロサンゼルスへ質問を送る団体・グループを探している。
 連絡先は、JOVNET事務局長、東繁春さん(Eメール・higashi@culturalnews.com、スカイプ名・Publisher999)まで。
 海外有権者ネットワークLA=ホームページは、
http://jovnet.org/