セアザ支部すき焼=熊本県人会=アミザーデが一番大切

2007年6月26日付け

 熊本文化交流協会(県人会、福田康雄会長)セアザ支部は、十六日、三回目となるすき焼き会を開催した。今年の四月、支部創立十周年を迎えた同支部。二百人分の前売り券は早々と売り切れ、当日は約二百五十人が来場して、すき焼きを楽しんだ。
 牛肉、うどん、こんにゃく、豆腐、椎茸、ねぎ、白菜、卵…、山盛りのすき焼き材料がところ狭しと用意され、会館内には香ばしいすき焼きの匂いが漂う。開場まもなくして、座席は来場者でいっぱいになった。
 「セアザ支部はセアザのそばのレストランで始まったから、そういう名前なんです」と同支部長の小山田祥雄さん(60、二世)。
 一世が中心となり、日本語で会議が進む本部と異なり、二世、三世らが中心になって立ち上げ、全てにポルトガル語を使うセアザ支部。毎月夕食会を開き、他県人も受け入れている。
 「最初は八人だったんですけどね、今は六十人くらいいますよ」と、小山田さんは豪快に笑った。
 すき焼き会はセアザ支部が音頭をとって計画を進め、このため、用意をするのもセアザ支部の婦人ら。舞台上には、ズラリと景品が並び、昼過ぎから始まったビンゴは八時ごろまで続いて、再びすき焼きが始まった。
 福田会長は「若い人が元気よくていいでしょう」。小山田さんは「金儲けも大事だけど、アミザーデです」と、いつまでも賑わいが引くことのない会場を満足そうに眺めた。