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コラム 樹海

2007年6月23日付け

 朝鮮総連の謎は多い。いや暗黒と見た方がいい。北朝鮮の「大使館」は認めるとしても、金日成の国は楽園と偽っての帰還運動もだし、日本人拉致に関しても闇の世界が蠢く。最も解り難いのは、資金繰りの曖昧さであろう。総連系の16朝銀信用組合が経営破綻したのも、北朝鮮への上納金などを捻出するために総連に融資したのが返済されなかったのが大きな原因である▼これら朝銀破綻の処理のために1兆1500億円近くの公的資金が投入され、自民党の女性衆議から「異議」が出て話題になったりもした。総連元幹部は著書で「朝銀信組からの金は総連の金庫に納められ、新潟を経由して万景峰号などを通じ北朝鮮に送金された」と産経新聞の主張は報じている。この公的資金の一部627億円の返済を求めていた訴訟で総連は敗訴したが、現在の財務状況では、これを弁済する能力はないようだ▼この裁判で東京地裁は、提訴した整理機構に仮執行を認める判決を出したので総連本部の土地と建物が差し押さえられる可能性は強い。元公安調査庁長官だった緒方重威氏が売買に拘った物権であり、東京地検が捜査に入り「仮装売買」の疑いが濃いので全面的な解決には時間がかかりそうだが、まやかしばかりの朝鮮総連の責任は重い▼それにしても、あの総連本部の建物と土地を35億円で売るとかの話はミステリ―に満ちている。緒方元長官も、さすがに「裏」の暗闇の動きは見破れなかったらしい。この奇天烈なシナリオを描いたのは総連系の人だろうが、かなりの曲者だし、これに踊らされた人々も哀れと言えば哀れ―に過ぎる、     (遯)

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