暑くてもよく売れた=岩手県人会の祭りの餅!

2007年6月27日付け

 岩手県人会(千田昿暁会長)は、第十八回もち祭りを、十七日、同会館で開催した。「今日は暑いから、餅はどうかしら」なんて心配も杞憂に終わり、七俵分のもちをほぼ完売。約三百五十人が会館を訪れて、雑煮、おしるこ、きな粉もち、おろし餅など、様々な味を楽しんだ。
 「岩手は寒い地方で米がとれにくい。餅はお祝い事に使って、最高のもてなしなんです」と千田会長。にぎわう会場を満足そうに見渡す。
 前売りが順調に売れたことからつく量を増やし、数日前から用意してきた。食べ放題の会場では、ごま餅、納豆餅、ギョーザや今川焼きも並び、来場者らが「次はなにを食べようか」と、調理台の前を覗き込んでいた。
 張り紙を見かけて訪れたという武田俊輔さん(28)。八カ月の間旅行中で「餅を食べたのはどれくらいぶりだろう」。だしがおいしいと、二杯目の雑煮をたいらげた。
 岩手県人の畑勝喜さんは「岩手といえば、ずんだ餅だよ」。岩手南部でよく食されている。使用するさや豆が季節でないこと、「青臭いのであまり売れない」ことで今年の餅祭りには用意されなかったが、「あれは岩手県人には忘れられない味」と、懐かしそうに語った。