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スザノで百周年委員会が発足=市とともに歩んだ日系社会=記念事業に「桜公園」も=カーニバルは移民テーマに

2007年6月30日付け

 スザノでも準備着々――。今年日本人入植八十六年を迎える聖市近郊スザノ市でも、百周年に向けた準備が本格化しつつあるようだ。日本庭園を備えた桜公園の建設や、百周年モニュメントなどの記念事業に加え、今月十八日の移民の日には市、地元日系十一団体による百周年委員会が発足した。地元紙でも移民九十九周年特集を発行。さらに、来年のカーニバルを「日本移民」をテーマに行う案も検討されるなど、まさに市を挙げて二〇〇八年に向かっている。
 一九二一年、同市内ボア・ビスタの北部植民地入植にはじまる、スザノ日系社会の歴史。同市は当時、モジ市の管内で、市制を施行したのは四九年のことだ。現在の日系人口は約二万二千人。市全体(二十八万人)の約八%を占めている。
 百周年を来年に控え、同市では昨年から、市内への「桜公園」建設、記念モニュメントの設置などの記念事業計画を進めてきた。
 モニュメントは、市内パルメイラス区のマジナル・ド・リオ・ウナに設置するもので、造形作家の大竹富江さんによる製作を予定。
 桜公園は、市内に日本庭園、日本移民資料館などを備えた約五千平方メートルの公園を整備し、百本の桜を植える計画だ。現在、土地の選定を進めている。
 加えて来年は、地元日系団体による催しを百周年記念として実施していくという。
 このたび発足したスザノ市日本移民百周年祝賀委員会(Comissao Suzanense para a Celebracao do Centenario da Imigracao Japonesa no Brasil)には、市のほか、地元七文協、福岡・福島・沖縄の各県人会支部、グアイオ親睦会など十一団体も参加。ACEAS(汎スザノ農事文化体育協会)前会長の上野ジョルジさんが委員長を務める。十四日にブラジリアで行われた外務省百周年組織委員会の発足式にもマルセロ・カンジド市長が出席するなど、市全体で取り組む姿勢を見せている。
 十八日夜に市内のフランシスコ・カルロス・モリコーニ教育文化センターで開催された発足式には、カンジド市長をはじめ、百周年記念協会代表、地元日系社会関係者など約三百五十人が出席。あいさつの中で市長は、日本移民、日系人の同市発展への貢献を称えた。会場では踊りや太鼓演奏のほか、市文化局による歌舞伎教室の生徒らによる発表も行われた。
 同センターでは移民の日にあわせ、スザノ日系社会の歴史展や、絵やハイカイ、生け花などの作品展も実施。七月七日まで開催され、週末には日本映画の上映会なども行うという。
 発足式ではまた、市長から、来年のスザノ市のカーニバルを「日本移民」をテーマに行う計画も発表された。
 同市内のサンバチームは十九。「日本移民」のテーマはスザノ市サンバ協会の申し出によるもので、地元日系団体にも協力が要請されている。来週にも関係団体との会合が開かれる予定だ。
 同委員会は来年六月末まで設置される。スザノ市の百周年式典は来年六月二十二日を予定。姉妹都市の石川県小松市長にも招待状を送っているという。
 「これから各団体に協力を呼びかけていきたい」と話す上野委員長。「市とともに、最大の祭典をめざして努力したい」と意気込みを語った。

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