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井上祐見が9度目の来伯=後援会が空港で熱烈歓迎

2007年6月30日付け

 「おかえりなさい」。日本の歌手、井上祐見さん(31)が南米公演のために〃戻って〃きた。二十九日朝、グアルーリョス国際空港の入国ゲートをくぐると、真っ白い横断幕に日本語でそう書かれていた。井上さんは「誰か有名人が来るのかな」と首をかしげたが、よく見ると自分の名前があり「驚いた」と笑う。
 七月一日の聖南西ピラール・ド・スル公演を皮切りに、五日にパラナ州クリチーバの国際舞踊祭にゲスト出演し、七日にクリチーバ日伯文化援護協会で公演もする。
 さらに今回はウルグアイの首都モンテビデオ、プンタ・デル・エステ市の「日本の日」でもメインゲストとして歌うことも決まっている。「アモール・ミオ」というタンゴ風にアレンジしたオリジナル演歌曲を用意してきており、それにあわせて現地のダンサーたちが踊る予定。
 グアタパラ移住地、県連・日本祭りほか、YOSAKOIソーラン大会でもゲスト出演し、七月三十日にまで各地をまわる。
 初めての外国がブラジルだった。デビューの年から始めた南米ツアーも、今年九年目を迎えた。「こんなに続くなんて」と井上さん自身も驚く。「毎回、一回だけのつもりでやってきました」と振り返る。
 来年の百周年は歌手人生十周年でもある。「私は元々人見知りの激しい性格でしたが、ブラジルで影響を受けて変わってきたのを感じます」という。一皮むけてパワーアップした井上さん。
 コロニアで大好評のオリジナル曲「ソウ・ジャポネーザ」も六年目となり、さらに深みを加えた。「みなさんぜひ聞きに来てください」と声を弾ませた。

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