〃新拠点〃建設説明してきた=沖縄県人会=与儀会長、訪沖の報告

2007年7月3日付け

 「ブラジル沖縄日本移民百周年祭」が、来年八月二十一日から二十五日まで開催されるにあたり、沖縄県人会の与儀昭雄会長と移民百周年総務委員長の山城勇さんが、先月六日から十九日の約二週間、母県を訪問、同祭の内容説明や来伯の呼びかけをした。第四回各委員会責任者会議の中で、結果報告を二十八日午後行った。
 二人は、百周年記念の目玉事業として「沖縄文化普及・交流センター」建設の話を県庁はじめ、各市町村長や関係団体に説明をした。
 同県人会は、七八年に建設した会館を所有しているが、老朽化が進み、ジアデーマ市に新しく県人会館を建設すべく、案をだしている。
 総工費約九億円ということで、県にも五〇%の支援を要請した。県側はこの話を受け、「今の段階では難しい。しかし、県系人のためにどうにか力になりたい。仲里全輝(ぜんき)副知事と安里カツ子副知事の親戚やいとこが多くブラジルに住んでいる。ぜひ、ブラジルで百周年に参加したいと話していた」と山城総務委員長は言う。
 問題点は、なぜ新会館と現在会館の、二つが必要なのか。その必要性と建設後の維持費や運営、利用法などを細かく研究した上で、再検討し、県に書類を七月末まで提出する方針。
 沖縄県人会は、世界各地に存在し、その中でも県系人の人口が一番多いのはブラジル。人口の数に見合った、会館の必要性があるのではないか。与儀会長は「自分たちの意思を全て話してきた。とりあえずは来年八月の記念祭を絶対に成功させる気持ちが一番大事」と抱負を語った。
 来年の百周年では、大歓迎夕食会や牛の丸焼きなどを行う、などのプログラムの準備も着実に進んできている。