短い年月でめざましく急成長=カンピーナス文協の日本祭り

2007年7月5日付け

 【カンピーナス】カンピーナス文協(花田忠義会長)主催のカンピーナス第三回日本祭りが、去る六月九、十日、協会会館で開催された。周辺の日系団体が協力し、百年祭の前夜祭の雰囲気があふれ、盛上がった。
 サンパウロの総領事館、文協、援協、県連などから来賓を迎え開会式。協会の婦人部、青年部、老人部の「文化活動教室」が、場所と機会を得て、張り切り、日本文化紹介に一段と熱がこもった。
 入場者は、二日間で延べ一万五千。多目的講堂(演舞場)、体育館、野外催事場はじめ広い会館敷地は、参会者であふれた。カンピーナス近郊各団体も〃特産品〃を紹介、食べものをはじめとする売店は百数十を数えた。通路は非日系人市民でいっぱい、食事処には長い行列ができた。列をつくった人々の表情は楽しげに見えた。
 非日系人に特に人気があったのは、「漢字コーナー」。書いてもらって家宝にしたい人、意味の説明をきく人、自家用車のフロントガラスに張りたい人などさまざまで、二時間待ちに耐えていた。演舞場舞台では、百五十演目が披露された。立ち見も多かった。
 反省点は、駐車場不足。付近の住宅にも迷惑をかけた。花田会長と付近の人たちの日頃の意思疎通が密とあって、苦情が出なかったのはさすが、という声が聞かれた。(樋口四郎通信員)