東西南北

2007年7月11日付け

 ルーラ大統領は朝のコーヒー・タイムで「エタノール・カルテルを阻止する」と語り、エタノール包囲のオイル・マネーが暗躍していることで間接的にベネズエラへ警告した。ルーラ大統領とチャベス大統領のエネルギー外交を巡る対決は、新しい産業開発のモデルを見せたことでブラジルの判定勝ちと独紙は評価した。ルーラ大統領の途上国連合が、チャベス大統領の南米連合より現実性があるという。
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 中銀のドル買いが過去三年間で総額一〇八六億ドルに達した。二〇〇四年の一ドル二・八〇レアルだったドル相場は、九日には一時的に一・九〇レアルを切るまで下落。レアル高による中銀の損失額は三二六億レアルに上る。
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 サンパウロ市都心部ボン・レチーロ区で七日朝、男女二人組が韓国人女性(82)のマンションに押し入り、女性に銃をつきつけて四二〇〇レアルと七五〇〇ドルを奪って逃げようとしたところ、近所の通報で駆けつけた軍警と銃撃戦となり、犯人の男が六発撃たれ重体、女は現行犯逮捕された。女は過去に女性の家政婦として働いていた。
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 テレビで情報を得る、本は年に二冊しか読まない、英語はうまく話せない、内容には不満で、もっと授業数が多くてもいいと思っている―。アンケート調査で判明した、ブラジル人大学生の実像。
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 リオデジャネイロ市のパンアメリカン大会を控え、空港整備公団職員のスト入りと空港の混乱を回避するため政府は九日、四%から六%への賃上げ幅引き上げ要求を受け入れた。十一日に予定されていたストは回避される見込み。