若者の活動参加望んで=スザノ文協桜祭り今年も

2007年7月11日付け

 今年で二十二回を迎えたスザノ文協桜祭り(原田稔会長)が七、八日に、同文協会館で行われた。
 開会式で、マルセロ・カンディド市長は、出席した日系の議員らの名前を一人づつ読み上げ、「スザノ市は多くの日系人の協力を得て発展してきた」と話し、また文化、経済、宗教など、ブラジルが日系人から学んだことに対する感謝を表した。
 今年はスザノ市にある日系団体による、展示コーナーが多数設けられ、日本文化継承に貢献したとして、文協から感謝状が授与された。
 柿嶋昭三前会長さんによると、スザノ文協の桜は、二十七―二十八年前、沖縄県の宮里まんえいさんの寄付によるもので、三十本植樹し、現在はそのうちの二十五本が残っている。またこの祭りのテーマを「日系人とブラジル人の交流」にし、「ただのフェスタにしたくない」と述べた。
 二〇〇二年から非日系人にも出場資格を広げたミス・桜のコンテストでは、十人の出場者が会場に華をそえ、デニゼ・ゴメスさん(25)が選ばれた。
 原田会長は、「文協は今若い人が少なく、文協会員は高齢化している。これからは若い人と年配者が一緒になっていくことを望んでいる」と話した。