西宮とロ市提携30周年=友好の新たな発展期す

2007年7月13日付け

 【ロンドリーナ】兵庫県西宮市とロンドリーナ市が友好都市協定を結んで、今年が三十周年。さきごろ西宮市から山田知市長を団長とする友好訪問団が来伯、ミケレッチ・ロンドリーナ市長と懇談、友好・協力の更なる発展を期して、意思確認書に調印した。
 友好訪問団の一行は、山田市長はじめ、草加友清市議会議長、友好の会の岡島勤一郎会長、ほか市会議員ら十四人だった。
 両市は、三十年間、議員や経済人、友好の会、スポーツ少年団の相互訪問などを通じ、友好関係を推進してきた。意思確認書の調印式には、ロンドリーナ市側から、市長、金城ロベルト市議、各日系団体の代表らが出席した。席上、山田市長は先年の阪神淡路大震災の際、ロンドリーナ市から贈られた激励の言葉や義捐金に対し、改めて感謝の気持を表した。
 西宮市一行は滞在中、ロンドリーナ友好協会主催の歓迎晩餐会、市内の西宮広場での記念プレート除幕式、市議会での記念プレート設置に立ち会った。
 もう一つの歓迎夕食会(ロ市、移民百周年祭実行委員会共催)会場で「一心太鼓」が和太鼓演奏を披露、グループサンセイが得意のYOSAKOIソーランを踊った。草加議長の感想は「ここの子供たちは、日本人より日本人らしい」。百周年実行委員会の吉井篤委員長はスライドを使い、百年事業のプロジェクト、日系社会の行事案を説明した。
 市役所の玄関口では「西宮の展示」が行われている。展示品は、市の今昔の写真、甲子園球場、児童絵画、灘の酒、ふるさとの民話、歴史・現代史など。山田市長のあいさつ文には「阪神淡路大震災後、市民、事業者、行政が一体になり、復興に取り組み、さらに活力のある町へと発展した。文教住宅都市、環境学習都市の名にふさわしい文化の香り高いまちづくりをめざす」とある。(中川芳則通信員)