大耳小耳

2007年7月14日付け

 来週に近づいた海外日系人、パンアメリカン日系人合同大会。リベルダーデ区にある事務局では、海外からの問い合わせや最終調整など準備に追われている。来賓用の胸リボンを作る作業などは、女性陣がセッセと手を動かしていた。矢野敬崇・パンアメリカンブラジル日系人協会会長によれば、ボランティアで手伝ってくれているのだとか。百周年の前夜祭として、各国代表にブラジル日系社会のパワーを見せつける場になればいいのだが。
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 文協ビルでのサンパウロ管内公館投票がはじまった。初日の十三日、前回衆院選の時のような混雑を想像しながら会場に向かったが、混乱もなく、訪れた人は淡々と投票を済ませていた。投票期間が長いことに加え、サンパウロの公館投票もはや三回目。有権者が「慣れてきた」のかも。中には、同日文協ビルで開催中のバザーと勘違いしていた人もいたとか。初日は平日でもあり、駐在員と思しき世代の姿は見られなかった。投票所がパウリスタ大通りから遠くなってしまったが、投票増に期待は高まる。
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 阿含宗が「世界平和祈念シベリア抑留犠牲者の成仏供養の護摩法要」を十五日に、国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)で行うにあたり、現地でボランティアをする日系三世の福本幸恵さん(四十代)から、「ブラジルの一世のみなさんに知らせて欲しい」と編集部に国際電話があった。「移民の家族には戦死者や抑留者も多いから、その人たちのための法要なんです」と強調した。同施設には先の大戦で亡くなった軍人、軍属ら三十五万九百二十六柱が納められている。