ピニャール=日語以外にピアノも指導=JICA青年に感謝の声

2007年7月17日付け

 聖南西地区のコロニア・ピニャール日本語モデル校では、七日午後五時より天野青年図書館で、今井さや香JICA青年ボランティア(岐阜県出身)の指導でピアノ演奏発表会が催され、生徒二十四人がレッスンを受けた曲を発表し、父兄の感動をさそった。
 今井さんは一週間五日の日語教育の他、課外活動として週一回、一人二十分間のレッスンを一年間続けた。ドレミファも解らない子どもたち六歳から十七歳までの生徒に、根気良くピアノに親しむように指導してきた。
 発表会当日は、聞く側にも楽しんでもらおうと生徒全員が異なる曲を演奏した。生徒全員が楽しく正確に弾いている姿に、父兄たちは感心した様子で、「今後も指導者がおられたら続けてほしい」という声が聞かれた。
 本来の日本語指導以外にも、生徒のために時間を割いて情操教育に力を注ぐその姿勢に、地元の教師同僚からも感謝の声が絶えなかった。
 二年間の任期を無事に終えて六月二十五日に帰国した今井さんに対し、ある父兄は書簡で編集部に、「JICA青年ボランティアの必要性をつくづく感じ、日伯交流文化活動が立派に役立ったことを喜んでいます。生徒全員、音楽教育を受けたことを一生忘れないでしょう。今井先生、有難うございました。無事帰国され、ぜひまた来てください」と投稿し、その健闘を称えた。