大耳小耳

2007年7月20日付け

 海外・汎米日系人合同大会が十八日、はじまった。十五カ国、五百人の日系人が一堂に会する開会式の様子はやはり壮観。国によって微妙に雰囲気が異なるのも興味深い。出席者には連邦判事や国会議員、軍人など、一国の中枢で活動する人もいる。会場には〇五年のボリビア大統領選に出馬、現在同国下院議員をつとめる二世の長谷倫明氏も訪れていた。各国で社会の各層に進出する日系人の現状をあらためて実感。
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 前回の参院選ではパラグアイからミチオ高倉氏(戦後移民)が出馬して話題を呼んだが、今回はなんとフジモリ氏が急きょ立候補した。二カ国で国会議員になったら、それだけでも稀な例(もしかして世界初?)だが、万が一、国民新党が与党に加わることがあれば大臣、首相にもということも理屈の上ではありえるのか。だとすれば、二国の首領になった人物として世界史に永遠に名を残すだろうが…。
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 在外選挙の投票で、またしても、いつもの疑問。「なぜ、備え付けの鉛筆を使用しなければならないのか」。きのう、すでに投票を済ませた人から問合せがあった。この人は、文協ビル会場の係員の親切にはすごく感謝していたが、自分のカネタと鉛筆を使用させてもらえなかったことに「おやっ」と思ったという。備え付けを使用させる理由は一つ、記入した人が間違えたら、すぐ消しゴムで消せるように、である。日本の選管で開票の際、改ざんされることはありえないそうだ。