汎米日系人協会総会=ウルグアイを次回候補に=25年機に基金創設も検討へ

2007年7月25日付け

 サンパウロ市で二十一日まで開催された海外・汎米日系人合同大会で、十八日午後、同会場でパンアメリカン日系人協会(APN)の各国代表総会が開かれた。
 南北アメリカの加盟十二カ国から約五十人の代表が出席。笠松フェリクス現会長が再選されたほか、次回二〇〇九年の開催候補地をウルグアイに決定。総会では協会の基盤強化を目的に基金を創設する件についても意見が交わされ、今後委員会を設置して検討していくことを確認した。
 第十四回となる今次の大会は当初、ウルグアイで開かれる予定だったが、百周年のプレ・イベントとしてサンパウロ市での合同大会が決まったことで、同国開催を見送った経緯がある。
 冒頭には海外日系人協会の塚田千裕理事長も出席。事業、収支報告に続いて行われた次回開催国の選定では、ハワイ、ロサンゼルス、キューバなどの国も推薦されたが、最終的にウルグアイを第一候補に決定。コロンビア、アルゼンチンがそれぞれ第二、第三候補地に、ロス、ハワイは次々回以降の候補地になった。
 昨年ペルー・リマで創立二十五周年を祝ったAPN。今回の総会でもっとも多くの時間を割いたのが、同協会の基金創設の問題だった。
 この日の報告によれば、同協会の今年七月現在の収支は三千五百ドル程度に過ぎない。笠松会長は次世代への協会継承のためには、財政的な安定が必要と強調し、基金創設の重要性を説明。一時間以上におよぶ議論の末、最終的に委員会を設置して検討していくことが確認された。
 役員改選では現職の笠松会長(パラグアイ)、平田ルイス第一副会長(ペルー)、原田ロドニー書記(アメリカ)を再選。第二副会長は次回開催国の支部長がなるため、現時点では空席となる。