日本祭が終わって一息=「味が落ちた」の感想も=県連代表者会

2007年7月28日付け

 県連(松尾治会長)の七月度代表者会議が二十六日、文協ビル会議室で開かれ、二十一日に終了したフェスティバル・ド・ジャポン(日本祭)に関する報告のほか、改善点などについて意見を交換した。
 約十六万人(主催者)が訪れた今年の日本祭。会計報告はまだできていないが、財務担当の大西博巳副会長によれば今年も黒字の見通し。執行部は来月三日に関係者を招いて行う慰労会で中間報告する予定だ。
 加藤恵久実行委員長は「天気にも恵まれ、皆さんの協力で無事に終わることができた。たくさんの来場があり、各県人会としても良かったと思う」とあいさつ。「委員長として感謝したい」と述べた。
 同時期に開催された日系人大会の運営に携わった小松雹玄・秋田副会長は、大会参加者のうち約三百五十人が会場を訪れたと報告。「各ブースで交流ができ、皆さん喜んでいた」と話し、〃自分の国でも参考にしたい〃という感想があったことを紹介した。
 一方で出席者からは、会場の仮設トイレが十分でなく、汚いという感想があったこと。初日にガスや水道などの設備が間に合わなかったことなど、改善すべき点も挙げられた。
 大西氏は、雨のため設営が遅れたと説明、他の点についても改善する考えを示した。松尾会長も、反省会を開き検討すると述べた。
 荒木克弥・山形会長は、来場者から〃前と比べて美味しくない〃という感想があったと紹介。「フェスティバルで一番大事なのは食事。各県人会とも気をつけないと、段々味が落ちてくる」と注意を促した。
 来年の開催は日時、会場共に未定。会長は例年同様七月に行う考えを示し、「早く決定したい」と語った。イミグランテスで行う場合は同十八日から三日間の可能性が高いという。
 会議ではほかに、今月新潟県で発生した地震被害に対し、県連から一千レアルの見舞金を送ることを承認。尾西貞夫兵庫会長から、神戸の旧移住センター改築に県連から記念品を贈る計画などが発表され、今後検討していくことになった。
 この日はまた、百周年執行委員長をつとめる松尾会長から、寄付金集めなど、各県人会、個人単位での百周年への協力が呼びかけられた。