百周年で5度目の伯公演を=宗田千恵子さん「語・演・歌」

2007年8月1日付け

 歌に合わせた一人芝居「語・演・歌」で知られる女優の宗田千恵子さんが、日本移民百周年を迎える来年二月にブラジルでの公演を企画している。このほど事前の交渉と下調べのため、「語演歌公演・福祉文化活動事務局」から演出・舞台監督の戸田宗弘氏(日本大学芸術学部演劇科教授)が来伯した。
 宗田さんは東京都出身。日大演劇科を卒業後、「新国劇」「松竹芸能」などを経て、現在フリーとして舞台、映画、歌など幅広く活動している。
 一九九〇年ごろから演歌と芝居、踊りを合わせた「語・演・歌」に取り組む。一人で数役のキャラクターを演じ分ける舞台は、これまで北米やイギリス、アルゼンチンなど海外各国でも披露されている。
 ブラジルへは九六年の文協創立四十周年を初めに、九八年の日本移民九十周年、九九年のアマゾン入植七十周年で来伯し、国内各地で公演。〇〇年のコロニア芸能祭にも出演した。
 百周年を記念して行う公演は、来年二月~三月、百周年記念協会の主催で開催を予定。以前に公演した場所を中心に、サンパウロ州、パラナ、北伯など国内各地での公演、日系福祉施設での慰問公演を計画している。
 一公演は約百八十分。百周年にちなんだ新作を披露する予定だという。
 アルファインテル南米交流の中野恵市渉外担当と来社した戸田さんは、「言葉がなくても感動することができます。お客さんとの一体感を目指して楽しい公演をしたい」と抱負を語った。
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 開催予定地は、サンパウロ、モジ、アラサツーバ、バストス、プ・プルデンテ、マリンガ、ロンドリーナ、クリチーバ、ベレン、トメアスー、マナウスなど。時間の許す限り多くの場所で公演したいとの考えから、現在、公演場所を募集している。問い合わせはアルファインテル(11・2187・8989、中野)まで。