運動会でサンバ=〝先生〟は地元日系人=佐鳴台小

2007年8月9日付け

 【静岡新聞】全校児童の約1割が外国籍という国際色豊かな静岡県浜松市立佐鳴台小(高橋利光校長)で、6年生が9月30日の運動会での披露に向けて、市内のサンバチームのメンバーからステップやパレードの歩き方の指導を受けている。外国人が多い同市でも小学生の本格的なサンバは珍しく、10月に市中心部で行われるパレードにも参加する予定。
 指導しているのは、サンバチーム「アレグリア・インディペンデンチ」のメンバーで日系ブラジル人のオオタニ・エベルソンさん(33)=同市中区和合町=。外国籍児童の多い学校の特徴を生かすため、6年生が総合的な学習で取り組んでいる「多文化理解」の一環として依頼した。
 「自分の国の踊りを、みんなで踊れてうれしい」と笑顔で話すのは日系ブラジル人の鈴木和美さん(11)。家でも練習しているという水谷楓子さん(11)も「最初は恥ずかしかったけど、だんだんおもしろくなってきた」と踊りを楽しんでいる。
 オオタニさんは「サンバはみんなが一緒になれる、友達になれる踊り」と誇らしげな表情。自らのチームが参加する市中心部でのパレードに、子供たちを参加させたいと意気込む。