大耳小耳

2007年8月22日付け

 文協で開かれた麻生大臣と日系団体関係者との懇談会。政界有数のマンガ通とも言われる大臣を前に、上原幸啓会長が、日本の人気マンガの主人公にたとえて歓迎を表す場面も。それらの主人公を知っていることにも驚いたが、後で聞いてみると、なんと事前にそのマンガを読んで〃予習〃していたそう。日伯交流年開始まであと四カ月。最後の追い込みも是非その勢いで。
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 在聖総領事館ではこの二週間で知事三人、国会議員二人が来伯するためその準備、案内に大忙しだ。このたび来伯した麻生外務大臣ともなると、気の使い方も相当なものだろう。分刻みのスケジュールに、移動場所を指定してまでの行動。関係者に対して大変ですね、と問いかけたところ、「地獄のように忙しい」とため息混じりに話した。
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 「銀ブラ」という言葉を知っているだろうか? 使われだしたのは大正時代で、昭和末期には死語になったという省略語だ。「銀座を用件なくブラブラと歩くこと」という意味で使われていたのがほとんどらしいが、その発端は「銀座のカフェパウリスタでブラジルのコーヒーを飲むこと」=「銀ブラ」だったとか。水野龍の持ち込んだブラジルコーヒーは、確実に日本の大衆文化とつながっていた。