在西映像作家、片山薫個展=「Casa triangulo」で8日まで

2007年8月24日付け

 在スペインの映像作家、片山薫さん(41、兵庫県)の個展「so far,so close…」がサンパウロ市ピニェイロ区にあるギャラリー「casa triangulo」(R,paes de araujo 77)で来月八日まで開かれている。
 正式なメストレ・サーラとしてサンパウロのカーニバルに出場、日本人初の快挙を成し遂げた三由翼さんが一人カメラの前で踊り続ける「Monolego」(06年、23分)、テーブルに向き合ったジプシーの夫婦が指でスペイン舞踏のリズムを刻んで対話する「Sobremesa」(07年、3分)などの映像作品六点、絵五点が展示・販売される。
 言葉の会話だけではない〃コミュニケーション〃をテーマに制作活動を続ける片山さんは在スペイン十五年、同国を中心に精力的に作品を発表。〇六年、スペイン国際美術フェア「ARCO」で賞を獲得している。
 元々、語学留学でスペインの地を踏み、言葉の習得に苦労した経験から、「言葉以外のコミュニケーション手段に興味を持った」と話す。
 今回二回目の来伯となる片山さんは二十二日来社、「ブラジルを題材にした作品のアイデアがあれば取り組みたい」と旺盛な制作意欲をのぞかせた。
 営業時間は火曜日から土曜日、午前十一時から、午後七時まで。
 詳しくは同ギャラリー(電話=11・3167・5621)まで。