民謡で若者世代の交流を=ブラジル民謡協会=親善使節団55人が着聖=26日文協で記念講演開催

2007年8月25日付け

 ブラジル日本民謡協会(横山正会長)の創立四十周年を記念して二十六日午前九時から文協大講堂で開催される特別公演に出演するため、日本からの民謡親善使節団一行が二十四日、着伯した。同日午後にサンパウロ市内のレストランで記者会見が開かれ、関係者が抱負を語った。
 一行は北海道から鹿児島までの五十五人で構成。一九八七年から始まった同親善交流は今回で五回目、日本の民謡会を代表する歌い手や演奏者二十人以上が参加している。
 今回がはじめての来伯という長谷川柏龍団長(日本民謡協会常務理事)は「ふるさとに根が深い民謡の数々が、遠く離れたブラジルでこんなにも普及していることに興味がある」と強調。十四度目の来伯となる佐々木基晴副団長は、「今回の訪問をきっかけに、民謡を通じて日伯両国の若い世代の交流を深めていけたら」と期待をあらわした。
 また数多くの大会で優勝経験をもつ貝澤早綾佳さん(22、北海道日高市)は「せっかく遠くブラジルまで来たので、みなさんに心のこもった唄を聞いてもらいたい」と意欲を語った。
 一行は二十九日まで滞伯。滞在中は記念公演出演のほか、サントス厚生ホーム、タウバテ、カンポス桜ホームなどを訪れる。