「百歳からが人生の本番」=百一歳の曻地三郎博士=28日、宮城県人会で講演

2007年8月28日付け

 「百歳からが人生の本番です」―。百一歳の誕生日を迎えた今月十六日から四度目の世界一周講演旅行を続けている曻地(しょうち)三郎・福岡教育大名誉教授(福岡市の障害児教育施設「しいのみ学園」園長)の講演会が、本日二十八日午後三時から、宮城県人会(ファグンデス街152番)で開かれる。入場無料。それに先立ち二十七日、サンパウロ市内のホテルで記者会見が行われた。
 曻地さんは同学園での長年の教育経験から、「三歳までの教育が人生の分かれ道」と持論を説く。また「捨てるものが教材」との考えから、家庭にある廃品を利用した手作りのおもちゃで、子どもの想像力を高めるといった教育法を広めている。
 長生きの秘訣については「老感、病感を持たないこと」と強調する。年齢に関係なく、楽観的・積極的に行動することや、食事の際には一口で三十回以上噛むことをすすめる。
 「世間の常識を打ち破るのが人生の楽しみ」と明るく話す曻地さん。今でも毎週一回、ロシア語と中国語の家庭教師をつけて語学勉強に励んでいるという。英語やドイツ語も堪能だ。
 講演は会場の様子を踏まえながら進める予定で、自身が考案した手作りのおもちゃのほか、講演の最後には日本文化の普及をかねて、民謡「黒田節」を披露するという。
 今回の旅行ではブラジルのほかにアメリカ、中国、スペイン、ロシアなどを訪問。来年の世界旅行もすでに決めており、トルコやインドを訪れる予定だ。
 曻地さんの旅行などについては、自身のインターネット・ブログで知ることができる。blogs.yahoo.co.jp/shiinomi100