東西南北

ニッケイ新聞 2007年10月6日付け

 Unctad(国連貿易開発会議)の調査によれば、国外の投資家は二〇〇九年まで直接投資を拡大する動きが確認された。ブラジルは投資対象国として、BRICS三国と米国に続き第五位にある。中国への投資五二%に続き、インド四一%、米国三五%、ロシア二一%。そしてブラジルが一三%である。大きな需要がある国内市場と国土の広さが、ブラジルの魅力らしい。
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 サンパウロ州で最近、風疹が流行っている。サンパウロ市は特にひどく、二十八日間に昨年比で三三三%も増えた。昨年の感染者は六六人、今年は二八六人になった。感染症センターは、早急にワクチンを接種するよう勧めている。風疹は空気伝染するもの。罹患の危険性は、幼児と妊婦が高い。妊娠中に感染すると、胎児の発育に影響を及ぼす。全国ではリオが最も罹患者が多く、次いで南リオ・グランデ州である。
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 サンパウロ市のUBS(基礎医療機関、いわゆる保健所)は、二〇〇四年から五五五人の医師が退職し後任の採用が遅れている。やめた医師の多い分野は内科、小児科、婦人科など。サンパウロ市では四〇七のUBSで、三九八二人の医師が勤務している。市立病院等で、外来患者の診察に優先順位を設けることになったりしたことでUBSの対応もますます大切になっており、サンパウロ市では七七〇人の採用枠で募集を行っている。市民病院増設も急務。
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 子供の日のおもちゃは十分用意されているとの記事が月末に流れ、本紙三面に載せたばかりだというのに、テレビなどで宣伝されているおもちゃを中心に売切れた品物が出てきたという。子供や孫におもちゃでもと考えていた方は、なるべく早めにお探しください。