コロニア文芸賞=外山氏「百年の水流」に=23作品から満場一致で

ニッケイ新聞 2007年10月9日付け

 コロニア文芸賞選考委員会(遠藤勇委員長)は〇七年度コロニア文芸賞の選考を六月から五回にわたり行い、先月三日、散文、韻文、雑誌、移住誌など二十三作品のなかから「百年の水流」(外山脩)を満場一致で受賞作に決定した。
 選考委員は、遠藤委員長、栢野桂山、渡辺光、浜田照夫、中田みちよの各氏。賞金は一千レアルで宮坂国人財団の協賛。
 小森廣同委員会副委員長と八日に来社した中田選考委員は、「平易な文章で読みやすい。八百頁の大作でありながら、一気に読ませる力がある」と総評。「コチア、南銀などコロニアの歴史も理解できる。日本の人にもぜひ読んでもらいたい作品」と賞賛した。
 授賞式は、文協ビル貴賓室で十一月九日午後七時から。入場無料。授賞式に関する詳細は、文協事務局(電話=11・3208・1755)まで。