東西南北

ニッケイ新聞 2007年10月10日付け

 キューバ革命時代の英雄チェ・ゲバラ。アルゼンチンに生まれ、キューバ革命をリードし、その後、ボリビアに潜入。大陸革命を理想に掲げたゲリラ戦士は、一九六七年十月九日にボリビア軍によって捕らえられ、翌日処刑された。先週金曜日から第二回世界チェ・ゲバラ集会のためボリビアに集まった人々は、八日にボリビア大統領やキューバ首相代行も列席する中、時代の寵児の没後四〇年を記念し、その栄誉を称えた。ゲバラはキューバ、ボリビア、ベネズエラで英雄扱いされている。でも、彼と戦って亡くなったボリビア軍兵士たちの遺族の思いは複雑なのでは。
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 連休で出かける人も多くなりそうだが、フェルナンディアスやビッテンコーチといった街道が競売に附される。どこが管理してどの位儲けるのかは知らないが、事故の多発を防ぐ意味でも、道路の管理はしっかりとお願いしたいもの。通行料の値上げも止まってくれるといいのだけれど。
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 タイヤや車軸が外れたりしてバス会社が閉鎖された後、サンパウロ市南部のバス路線が再編成されたが、その再編成路線での第一日目は、かなりの混乱があった様子。これまでは一本で行けた場所にバスを乗り継いでいかなければならなくなったりして、二時間の通勤時間が二時間半になったという人もいる。慣れるまでは大変だが、南部でバスに乗る方は路線変更の有無などをきちんと確かめてからお出かけください。
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 雨が降らないブラジル。サンパウロ市の水がめカンタレーラも水位が三〇%まで低下し、十分な水の供給が困難に。コーヒーの収穫は水不足のため、減産見込みとなっているなど、健康、経済等、様々な面に影響が出ている。皆様も節水にご協力を。