参加団体の減少も課題に=アリアンサ第41回合唱祭

ニッケイ新聞 2007年10月10日付け

 日伯文化連盟(アリアンサ、巽ジョー理事長)主催の「第四十一回合唱祭」が七日、文協大講堂で開かれた。学校の部、一般の部に十七のコーラス団体、約三百人が参加。それぞれが息の合ったハーモニーを、満員の会場に披露していた。
 今回はサンパウロ州アラサツーバ市やパラナ州ロンドリーナ市など、遠方からの参加もあった。同合唱際は入場無料のため、参加団体が会館費用やパンフレットの製作費用を自己負担した。
 この日巽理事長に代わり開会式であいさつした同連盟元理事の小野寺七郎さんによれば、「合唱祭の参加団体はここ五、六年で減ってきている」。とくに二世、三世が経営する日本語学校の参加が少なくなっているという。
 小野寺さんは合唱祭の意義について、「子ども達が日本語の歌に親しむことは大切な情操教育になる。日本の歌を練習すれば、日本語も自然とうまくなる」と強調していた。
 同合唱祭にあわせて、文協大講堂ホールで古本市が開催された。書籍、教材のほか、ビデオ、DVDなどが数レアルほどで販売され、来場者の人気をあつめていた。