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ニッケイ新聞 2007年10月17日付け

 福田康夫首相の父・赳夫氏は八八年の移民八十年祭で来伯し、群馬県人会主催で開かれた歓迎会に出席している。その際に県人会会員らと記念撮影が撮られたが、同首相と遠縁にあたる県人会会員の石井正子さんによれば、「写真に写っている会員の半分がすでに亡くなってしまった」。時の流れを感じさせる話だが、県人会関係者は福田現首相に関しても、「ぜひ来年の移民百周年にあわせて来伯してほしい」と期待感を抱いているようだ。
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 被爆しながら生き長らえたザクロの果実を長崎市内の榊安彦さんが県原爆被害者対策課に寄託した。長崎新聞が報じた。現在訪日中の県人会関係者がこの「被爆ザクロ」を受け取る予定。現在、ブラジルには、長崎からのクスノキ、柿(共に被爆)が生命と平和の象徴として、しっかりと根を生やしている。
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 二十五回目にして、活動を一時休止、ブラジルに拠点を変えたブラジル日本交流協会(山内淳会長)が日本で募集を行なっている。東京、名古屋、札幌、岡山、京都、神戸、福岡で説明会を開く。来年の四月に十人ほどが来伯する予定だ。二十五年も続き、日伯両国で活動を続けるOBも多いだけに是非軌道に乗ってほしいところだ。