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〝教師の卵〟も6人参加=日語セで青年教師が研修

ニッケイ新聞 2007年10月20日付け

 第七回青年日本語教師合同研修会(ブラジル日本語センター=谷広海理事長=主催)が、十三、十四の両日同センターで行われた。
 参加者は四十九人で、今年は現役の教師、JICA青年ボランティアに加え、UNESPの日本語コースから教師を目指す学生らも参加し、平均年齢は約三十二歳。コースデザインやテストの作り方、いい授業環境を築くためのアイス・ブレーキング活動(氷を砕くように授業の雰囲気を良くする活動、の意味)について講義が行われ、終始和気あいあいとした和やかな雰囲気だった。
 今研修会は、非日系のルイス・ガルデナル教師(27)が実行委員長として従事し、「学生のときに現場の教師と接する経験は貴重」と〃教師の卵〃六人を召集。「自分は日本語をゼロから始めてきて、今、より生徒が楽しめる授業の必要性を感じている」と研修にかける思いから、「自発的に使いたくなる方法」を修得できる研修会を用意した。
 諸川有朋理事は開講式の挨拶で、「平均三十歳とすれば、あと五十年、ブラジルの教育のために尽くすことができる」と参加者らの今後に期待を示し、丹羽義和同センター事務局長は「日本語を母語としない世代が中心となって研修内容を作り上げている」と説明。比較的教師経験の短い教師らが多く集い、「同世代で共感できる感覚があるでしょう」と活気あふれた研修会を振り返った。

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