リオ・プレットで78年=浅野さん102歳で死去

ニッケイ新聞 2007年10月31日付け

 サンパウロ州サンジョゼ・ド・リオ・プレット市の名士として知られた浅野三郎さんが六日、百二歳で亡くなった。地元のボン・ジーア紙が今月二十一日付けで「サムライの子孫亡くなる」の見出しをつけて報じている。
 浅野さんは一九〇四年十二月十一日生まれ、福島県出身。渡伯前は銀行員として働いていた。二九年、二十四歳で新妻のフミさんとブラジルに移住した。
 着伯後まもなくにリオ・プレットに移り、銀行員から一転してカフェや綿、米、フェイジョン、アーモンド栽培に従事した。
 五六年からは日常工具や生地など一万点の商品を扱う日本商店を経営した。長生きの秘訣は野菜を中心にした食事。邦字紙も愛読していたという。