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南米県人の足跡たどる=高知新聞から富尾記者来伯

ニッケイ新聞 2007年11月09日付け

 高知新聞社編集局社会部の富尾和方記者(33)が今月一日に来伯、来年六月の百周年記念式典ごろまで滞在して、ブラジルを中心に南米の高知県人一世の足跡などを取材する。
 富尾さんは日本ブラジル交流協会の研修生として九五年から一年間、日伯毎日新聞社で研修した経験を持つ。今回で四度目の来伯。「交流協会生として一年間滞在して、親戚もいる。他の人にはできないような取材をして高知で出したい」と期待を表す。
 今回は皇国殖民会社社長で、高知県出身の水野龍の足跡に一番のスポットをあてる考えだ。同社では来年の年明けから何部かに分けて長期連載を行う計画にしている。
 取材にあたり「いきなり百年前の話をしても分らないから、初めは現在の高知県民の生活状況を紹介して、歴史を辿りたい」と話すとともに、「この機会を失うと、一世の人たちの晴れ舞台がなくなってしまう。最後の晴れ舞台としてしっかり話を聞きたい」と抱負を語った。

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