池坊ブラジル支部初生け=40年の節目に百人が来場

ニッケイ新聞 2008年1月17日付け

 池坊ブラジル支部(河村徳子支部長)は、十一、十二日の両日、レストラン新鳥で新春初生けを行った。
 十一日午後七時から行われたイナウグラソンには西林喜久子在聖総領事夫人、山下譲二文協副会長、野村アウレリオサンパウロ市議、辰巳ジョー日伯文化連盟会長など来賓をはじめ、百人近くが訪れた。
 河村支部長は「池坊ブラジル支部も今年で四十周年を迎えました。支部員一同でさらに広めていこうと思っています」とあいさつを行った。
 その他、西林夫人、野村サンパウロ市議もお祝いのコメントを寄せた。篠又幸市郎元文協副会長が、乾杯の音頭を取って成功を祝った。
 現在同支部の会員数は約百二十人で、内約三分の一が非日系人。来場者の中には非日系人の姿が目立った。今回展示場に飾られた生け花の数は四十六杯。九歳から九十一歳まで幅広く、色鮮やかな作品が並び、来場者を楽しませていた。
 来場していた高安節子さん(57、沖縄出身)は、ブラジルで十三年間、河村支部長から生け花を習っている。「生け花は人それぞれ。個人によって色々な表現方法がある。個人的には葉っぱが多く青々とした感じが好き」と展覧会を見ながら話していた。