東西南北

ニッケイ新聞 2008年2月14日付け

 昨年の十月十四日に始まった夏時間は十六日土曜日の二十四時をもって終る。節電が主目的の夏時間だが、鉱動省では二〇〇〇MW(総電力使用量の四%から五%)の電力節約を想定していた。電力消費の最も多い十七時から二十二時の電力使用量がどれだけ減ったかはわからないが、南部、南東部、中西部では土曜日の二十四時に時計の針を一時間遅らせることをお忘れなく。
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 かつては世界一の座にもついたテニスのグスターヴォ(通称グーガ)選手が、現役引退。最後の試合となった十二日のブラジル・オープンでは、アルゼンチン選手と対戦し、敗退した。腰の痛みに耐えながら二セットを戦い終えたグーガ選手は、「体さえ許せばまだテニスを続けたかったが、もうどうやっても続けられない」と、涙ながらに挨拶し、現役生活とコートに別れを告げた。
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 サンパウロ市在住のユダヤ教のラビ(司祭、教師)が十一日夜、集会から帰宅したところを三人組に襲われた。三人は自宅に押入り、暴行、物色。機転を利かせたラビが、客が来ると告げたところ、電話で断れと。命令に従ったラビは、電話に出た友人にヘブル語で強盗に襲われた旨を伝えた。友人からの通報で警察が来る前に犯人は金品を奪い逃走したが、ラビ特有の帽子を被っていた三〇歳の男は捕まった。軽症で済んだラビは、嘆かわしい出来事とコメント。
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 東ティモールの大統領襲撃事件(十三日本紙三面参照)のあおりで、ポルトガル語圏諸国の大臣会議に出席していたブラジル関係者三人が、ほぼ二日ホテルに監禁されたが、十二日に開放され、首都ディリを飛び立った。先日ブラジルを訪問したホルタ大統領はまだ重体。