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サンパウロ州でも百周年開幕=州内各地から3百人参集=百の記念プロジェクトを発表=「ありがとう」とセーラ知事

ニッケイ新聞 2008年2月15日付け

 一月十四日のサンパウロ市、十七日のブラジリアに続き、今月十三日、サンパウロ州でも日本移民百周年の開幕式典が開かれた。会場となったバンデイランテス宮には、州・議会関係者、西林万寿夫総領事をはじめ百周年協会、県人会、州内各地の行政、日系社会関係者など三百人以上が参集。ジョゼ・セーラ知事は日本移民とその子孫がサンパウロ州、ブラジルの発展に果たした功績を称え、日本語で「どうもありがとうございます」と言葉を送った。州内では今年一年に、州政府が関わる百の記念プロジェクトが予定されている。この日はまた、マウリシオ・デ・ソウザさんから、「チカラ」に続く新しい百周年マスコット、「ケイカ」も発表され、開幕に花を添えた。
 式典は午後三時半に開始。知事夫妻、アルベルト・ゴールドマン副知事、ジルベルト・カサビサンパウロ市長、上原幸啓百周年協会理事長、西林万寿夫総領事など州および日系社会、日本政府関係者が壇上に上がった。
 はじめに州議会百周年議員グループ会長のジョゼ・ロベルト・アンドラーデ議員が、今年一年に州内で百の公式イベントが実施されることを紹介。「インディオやアフリカ系、ヨーロッパ系の文化とともに、アジア、日系の文化もブラジルの資産」とその意義を強調した。
 自身の移住とブラジルでの軌跡、日系社会の歩みを語ったインタビュー映像が流された後、あいさつに立った上原理事長は、「サンパウロ州は日本移民の発祥の地」と述べ、百周年を先人への感謝とブラジル社会への統合の機会と位置付け。今年のカーニバルでの日本移民顕彰に喜びを表すとともに、州教育局の日本文化教育プログラム「ビバ・ジャポン」に触れ、その取り組みを称賛した。
 西林総領事、カサビ市長に続き、セーラ知事は、「わずかな荷物で海を渡った笠戸丸移民には、大きな労働の力と未来への期待があった」と話し、サンパウロ州から全国へ広がり、ブラジル建設に果たした日本移民の功績を称えた。
 さらに、幼少時に訪ねた市営市場や、日本人町だった学校時代のリベルダーデ、USP時代の学友など自身と日本移民・日系人との関わりを紹介。また、チエテ川整備、サントスの下水整備事業や現在のメトロ建設など日本から州への投資にも触れ、両国の緊密さを強調、最後に「どうもありがとうございます」と日本語であいさつを締め括った。
 当日はモジ、サントス、オウリーニョス、マイリポランなど州内各地の市長も出席。三百人以上の来場者で会場は熱気に包まれた。
 レジストロから訪れた山村敏明リベイラ沿岸日系団体連合会(FENIVAR)会長は「一般の雰囲気はまだ今ひとつのように感じる」としながらも「州政府もずいぶん、金銭的にも百周年に寄与している。力強さを感じた」と感想を語った。

サンパウロ州政府=行事カレンダーを発表=ホームページも開設

 州政府は十三日、今年州内各地で実施される百周年関連行事・事業の予定を発表した。
 政府内の各部局が実施に関わっているもので、レジストロの盆踊り(十一月)など地方での恒例行事もその一部。野球早慶戦(八月)など百周年記念のスポーツイベント、日本食、文化イベント、学術セミナー、シンポジウム、映像製作、出版事業など多岐にわたる。南米記念館やピナコテッカ、サンパウロ州移民博物館などの施設も使用して映画祭(七月)、日本古美術展(四月から)などを実施する。
 このほか、バンデイランテス宮、オルト宮、ボア・ビスタ宮(カンポス・ド・ジョルドン)の各施設では、五月から八月にかけて、日系作家による絵画、陶器展、折り紙・書道などの展示会を順次開催。
 イベントのほか、「ビバ・ジャポン」や帰伯デカセギ子弟への指導プログラムなど、教育面での長期的なプロジェクトも立ち上げているのも特徴だ。
 州政府では州ホームページ内に、百周年の特別コーナーを設置。ニュースや月ごとの関連行事などを掲載している。
 アドレスは、www.saopaulo.sp.gov.br/imigracaojaponesa/

2つ目のマスコットを発表=愛称は「ケイカ」ちゃん

 サンパウロ州の開幕式典では、先月ブラジリアでの百周年開幕式典で発表された「チカラ」に続く新しい百周年マスコット、「ケイカ」が、作者のマウリシオ・デ・ソウザさんから発表された。
 日系の女の子をイメージした「ケイカ」も「チカラ」と同じ半被姿。短めの髪で、両耳にピアスといういでたち。作者のマウリシオさんによれば、「活発さや純粋さ、正直さ」といった意味を込めたという。
 これら二つのマスコットは、百周年関連のイベントで使用されるほか、同氏の作品「トゥルマ・ダ・モニカ」にも登場する予定。日本政府側でも興味を示しているという。