加古川市マリンガ市友好の象徴また1つ=加古川市内「マリンガ通り」に案内板を設置=最先端技術の歩道=通り名、日ポ両語で

ニッケイ新聞 2008年2月16日付け

 【神戸新聞】加古川市は、姉妹都市のブラジル・マリンガ市にちなんで愛称をつけたJR加古川駅北の県道に、「マリンガ通り」と表示した案内板を設置した。今年は日本のブラジル移民百周年。現地でさまざまな行事が計画され、両市の交流にも注目が集まる中、大きな友好のシンボルとなりそうだ。(松井元記者)
 通りに愛称がついたのは、二〇〇四年十一月。前年の五月に姉妹都市提携三十周年の記念訪問団がマリンガ市を訪れた際、現地に「加古川大通り」があると知らされたのがきっかけで、加古川市も加古川駅北につくる都市計画道路を「マリンガ通り」と名付けた。
 この通りは、駅の高架化に伴う土地区画整理事業の一環として整備された都市計画道路「加古川駅北線」の駅北広場から同じく「河原間形線」との交差点まで約二百メートルの区間。幅三十メートルで、昨年八月末に完成した。歩道には、太陽光パネルと蓄電池を使い、災害時に点灯する誘導灯も埋め込まれている。
 案内板は、高さ三メートル、底辺一・一メートルの直角三角形のステンレス製で、通りの南北に一つずつ設置。現地の象徴的な建築物で、キリスト教の円すい形の大聖堂をイメージした。青色で、上部に赤いマリンガ市章が入り、中央の表示板に日本語とポルトガル語で通りの名が記されている。
 併せて、駅北広場に愛称の由来などが書かれた表示板を設置したほか、広場北側にはマリンガ市から贈られたブラジル国花「イッペー」が植えられ初夏には花をつける。市は「通りの愛称としてPRすることで、市民にマリンガ市への親しみを持ってもらえれば」としている。