コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年2月19日付け

 コチア青年子女の演歌歌手・南かなこさんが、去る五日のNHK歌謡コンサートに出演して、堂々と、わかりやすく「日本人移民ブラジル百周年」をPRした。
 和服で登場。「今年は百周年だ」と日本の視聴者に言い、「ブラジルを愛している」とポ語でブラジルのファンにメッセージを送り、投げキス。「記念の里帰り公演が実現する」と結び、満面の笑み。すでにプロの歌手の雰囲気。
 観ていて、もう一人、同じ舞台に立たせたい歌手を思い出した。井上祐見さんである。ブラジルとの縁の深さをいえば、日本の歌手では随一だ。九度も自費渡航し、移民および子孫を歌で楽しませている。
 日本で生まれた〃移民演歌〃「Sou Japonesa」「笠戸丸」を持ち歌にしており、これらを歌謡コンサートで歌えば、なによりの百周年PRとなりそうだが。(神)