コラム 樹海

ニッケイ新聞 2008年2月22日付け

 八日付で「こむらがえり」について書いたところ、こんな療法もあります、私はこれで症状が治まっています、という便りを三ついただいた。脚や太ももがつって困っている人が非常に多いことを改めて知った。さっそく、紹介してみよう▼一つは、ファルマシアで普通に販売している薬?塩化マグネシウム(Cloreto de Magnesio)である。粉末を定量の水に溶かして飲む。二つ目は筋肉痛の痛みをとる液状の局所浸透薬。もう一つは、知名病院の医師が処方してくれたという青汁である。例によってバナナの登場だ。この青汁によって「こむらがえり」を遠ざけた女性は、日常のカリウム(ポ語でPotassio)不足が指摘されたという。青汁を飲んでカリウムやビタミン類を補ったわけである▼処方箋(三杯分)は、ミキサーでやる場合、水コップ一杯、コウベマンテイガ二分の一束、バナナ二本、りんご二個、リモン一個。コウベマンテイガの固形部分が飲みにくい場合は濾せばいいそうだ▼これらの便りをみてわかるのは、効果的なのはマグネシウムやカリウムなど金属元素であることだ。もし塩化マグネシウムを飲用しようとしたら、ファルマシアの薬剤師にひと言、副作用についてなど尋ねる必要があるだろう▼八日付でも書いたのだが、「バナナを欠かさず毎日」は、巷間よく言われているという。生活の知恵というべきか。今度知らせてくれた人たちの〃療法〃はあくまで体験的なものだ。参考にしていただければ幸い。(神)