大耳小耳

ニッケイ新聞 2008年2月26日付け

 次期県連会長は誰になるかとの話題が盛り上がっている中、現執行部としては副会長の与儀昭雄氏を推薦することに決定し、本人も承諾した。一方気になるのが、対抗馬としての出馬を噂されている中沢氏。「シャッパは必ず出してくるでしょう」と現執行部も強く意識しているようだ。実際にとある県では対抗シャッパに入り、応援する意向を見せているところも。問題は十四人のシャッパが組めるかどうかになってくるが、シャッパ提出期限まで一カ月未満、今後の動向が気になるところだ。
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 JICA主催の日本語学校生徒研修生派遣制度で日本を訪れていた五人。オリエンテーションの時は、ほとんど初対面だったために物静かで、会話もポルトガル語で話していた。しかし、一カ月の研修を終え、来社した際は全員が仲良くなって楽しそうにはしゃいでいたし、会話は全部日本語と大きく変わっていた。日本での一カ月の経験が大きな影響を与えていることは間違いない。
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 ブラジル中央銀行が発行する百周年記念硬貨の笠戸丸の図柄には「笠戸丸呉」と漢字で書かれている。「呉」の字があったかと疑問に思い、もとの写真を確認すると、確かにある。船の登録地名(港)が書かれているようだ。中央銀行広報に「笠戸丸だけにしたらいかがでしょうか」と参考までに尋ねたら、「国家通貨審議会で決定済みなので、デザインの変更は不可」とのこと。別に間違いではないのでそのままでも何ら問題はない。それにしてもブラジル硬貨に漢字とは――。天国の笠戸丸移民はさぞや驚いていることだろう。