東西南北

ニッケイ新聞 2008年4月2日付け

 消費者にとっては朗報だが、三月三十一日に予定されていた約二万四千種の薬の値上げが四月九日に延期された。薬によって値上げ幅が違うが、薬局では十~十五日にかけて値上がりすることになる。常用薬などは値上げ前に買っておいてもいいかも。
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 デング熱の流行で対策に追われているリオ州では、保健プランの加入者も野戦病院に駆け込むなど、病院が対応しきれないでいる。他州に小児科医を派遣してもらうように要請したりして、人員不足を埋めようとしているが、南リオ・グランデ州が他州に先駆け、十五~二十人の医師団を六日に派遣と決定。三日には保健相らがリオで会合を開くとも。デング熱での死者は六十七人に増加。
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 サンパウロ市北部の坂道でエンストしたトラックがずるずると坂を下り、次第に加速。荷物の重さもあってブレーキも利かず、自宅前で日光浴がてら話し込んでいた五十四歳の婦人を直撃という事故が起きた。三十一日十時ごろ起きた事故は、婦人を直撃したばかりか、自宅の壁を突き破り、家の中にいた娘二人と孫一人が重軽傷。婦人と話していた隣人はすんでのところでかわし、無事だった。
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 四月に入ったと思ったら、郵便局がまたストライキ。配達人や配送の車が強盗に襲われたりと危険度が増した分の保障として増給という話が昨年十一月にまとまったはずなのに、政府が払わないため。サンパウロ州を含む十九の州と連邦直轄区で実施。
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 秋になったと思ったら、天候不順や大気汚染などで呼吸器系疾患が急増。単なる風邪から肺炎まで、子供を中心に患者数が倍増している。湿度を保ち、栄養補給や睡眠不足などに注意。