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ニッケイ新聞 2008年4月4日付け

 三月二十九日に行われた日本語センター総会では、日ブラジル際大学構想Ⅱの現在までの進展状況が発表された。最初は移民九十周年に文協が記念事業として提案し、暗礁に乗り上げた。その後、文協内に日伯学園検討委員会が作られ、百周年記念事業にと議論を深めてきたが、百周年協会から記念事業に選ばれずに再び沈没。そこで二派に分かれた。幼児教育を重視する人は、既存の日系コレジオを拡張する形でアルモニア日伯学園構想を立ち上げた。もう一派は日本語センターに舞台を移し、大学での高等教育にこだわって検討を続けている。まだまだ試行錯誤は続きそうだ。
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 サンパウロ市近郊ジュンジャイー市の警察(GARRA)が「ジャポネース」ことカイオ・セーザル・マツモト・ダ・コスタ容疑者(30)を捜している。昨年十月に麻薬捜査課によって逮捕されて刑務所に拘留されていたが、パスコアの祝日の間だけ、バルゼア・パウリスタ市のジャルジン・マリア・デ・ファチマ区の自宅で過ごす権利が与えられ、戻らなかった。行方に心当たりのある人はDisque-Denuncia,181まで連絡をと警察では呼びかけている。「ジャポネース」が警察から追われているといっても、最近では日本からのデカセギ帰伯逃亡犯の方が多いくらいか。
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 静岡県浜松市のコミュニティFM局「浜松エフエム放送」(FMハロー)が今月六日から、移民百周年を記念したラジオ番組「アミザーデ・エン・ハマ(Amizade em Hama)」の放送を始める。テーマは、日本人とブラジル人の交流。毎日新聞の報道によれば、日本語の話せるブラジル人が司会を務め、同県西部で活動するブラジル人や日本人を招いて話を聞くほか、ブラジル音楽の紹介やポ語講座、市政情報なども盛り込むという。市独自に百周年委員会を組織する浜松。こうした取り組みも日本最大のブラジル人集住都市ならでは、か。