東西南北

ニッケイ新聞 2008年4月5日付け

 音楽といえばラジオかレコードだったのに、今はテープ、CD、DVD、インターネット、携帯電話とどんどん形が変わる。昨年の統計ではCD、DVDの販売は減少というが、CDの売上トップは、カトリックのマルセロ・ロッシ神父。二番手、三番手はユニーバーサル教会のイヴェッテ・サンガロ、セーザルと続く。このあたりも、キリスト教徒の多いブラジルならではの数字。
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 昔は農業をやっていたからコウモリを見たことがあるという人も多いだろうが、小型のコウモリの数が減ると害虫が増え、農業生産が減るというメキシコなどでの調査報告が米国の雑誌に掲載された。益鳥という言葉は知っていても、コウモリと害虫の関係は教えられたことがなかったが。
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 パラー州と国境を接するスリナムの仏領ギアナに近い地域で、三日に飛行機の墜落事故。強い雨の中で山に激突したといい、一九人が死亡した。一報では、死亡者にはブラジル人が七人含まれていたというが、四日の時点で乗客名簿は発表されておらず、確認されていない。スリナムには、二〇〇二年の時点で四万人以上の不法入国、不法滞在のブラジル人がいるとされている。
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 一日に始まったサンパウロ市の郵便局職員のストは、三日夜の集会で中止となり、四日から業務再開。四日の時点ではカンピーナス、セアラ、南リオ・グランデ、サンタカタリ―ナの各支部がスト継続中という。ストを中止した支部でも、政府が約束を破れば再度スト入りの可能性ありという。電話や電気の請求書が届いていないというケースは、郵便局では責任を負わないので注意。その他、サンパウロ市の公務員病院でも給料値上げを要求して四日からスト決行中とのこと。