東西南北

ニッケイ新聞 2008年4月10日付け

 インターネットを使って色々な情報を集める人が多いが、アマゾンなどの森林破壊の様子も今年中にインターネットで検索できるようになるという。残念ながら、ブラジルは世界一の森林破壊国。二〇〇〇~〇五年ではアマゾンを中心に年平均三万一千平方キロが破壊された。二位はインドネシアの年平均一万八千七百平方キロ、三位はスーダンの五千九百平方キロ。
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 先月からサンカルロス連邦大学の大学院で数学を専攻しているアウド君は十七歳。初等教育で二年、中等教育で一年、大学でも一年の飛び級をしたことになり、二年間の修士課程も短期で終える可能性がある。両親は理髪師と料理人で、本人は公立学校出身。天賦の才と努力、学問への傾倒が短期での修士課程入学につながったというアウド君。本を読んだり、音楽を聴いたりする時間もちゃんとあるという。
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 八日の二時半ごろ、ガルーリョス市内のヅットラ街道で、子供らしい影に気付いたトラック運転手が停止。歩道橋近くで立ち止まっていた男児は三歳で、運転手が道路警察に通報して児童相談所に保護された。オムツにシャツといういでたちの男児は、夜中に起き出し、街道近くの自宅から二百メートルほどを一人で歩いたことになるが、霧も出て暗い中、高速で走るトラックにはねられなかったのは奇跡といえる。朝になり、道路警察に捜索願を出しに来た母親に引き渡された。
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 八日未明にサンパウロ市中心部のアニャンガバウのトンネル出口付近でガリューリョス空港行きのバスが路線バスに追突し、八人が負傷。負傷者の救出とバスの撤去のため、四車線中三車線が三時間ほど通行止めとなり、三・九キロの渋滞を招いた。