東西南北

ニッケイ新聞 2008年4月12日付け

 昨日の本紙で触れた変電所の火事に続き、十日朝にも、サンパウロ市ジャグアレの変電所で継電器の故障で変圧器が停止。回復に一時間かかり、三万人が被害を被った。
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 保守作業の必要は変電所だけではなく、本日から月曜日まで、近郊電車CPTM四線の保守作業。運行間隔が最大三十分までとなり、部分的には一つの線路を二方向の電車が共用したりするという。レールや枕木の交換その他の作業が行われるが、オザスコ駅は十一~十五時にかけて電車が来ないなど、線によって作業計画が異なるので、利用する方は最寄りの駅で確認を。
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 リオ州のデング熱の死者が八十人となったというが、それでも少しは収まる気配が見えているとの報。一方、サンパウロ州ではアララクアラが流行状態に入り、リベロン・プレット、モジ・グアスならびにバウルの三地域が警戒区域という。ペルナンブコ州やミナス州でも出血性デング熱が報告され、保健省は十六州と連邦区に流行の可能性ありとの報告書を出した。今年は選挙年で、皆が選挙に気をとられるうちに、デング熱や黄熱病、森林乱伐問題などへの予防、撲滅対策がおろそかになることを懸念する声も聞こえている。
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 サンタカタリーナ州で、赤潮が発生してカキなどの貝類への汚染が広がり、四日以降、十二人の人が吐き気や下痢、腹痛などの中毒症状を起して治療を受けている。他にも、サンパウロ州や南リオ・グランデ、パラナ、リオ、バイア、ペルナンブコの各州でも赤潮による食中毒が起きたという。赤潮発生はラニーニャ現象が起きる年によくみられるが、サンタカタリーナ州一部地域では貝類の販売が禁止され、養殖業者が痛手を被っている。