北海道協会=サントス厚生ホームを慰問=北海道の郷土食に舌鼓

ニッケイ新聞 2008年4月15日付け

 ブラジル北海道協会(木下利雄会長)は、六日、サンパウロ日伯援護協会が経営するサントス厚生ホームを慰問した。
 同慰問は、隔年で行われているもの。当初は北海道出身者が同ホームに入居しているために、出身者を慰問し、元気付けようとの提案で始まった。
 今年はサンパウロからバス一台を貸し切り、約三十人が訪れた。
 到着後、ホーム内にある仏壇に一人一人が線香をあげた後、懇談会へ。木下会長は「北海道産の美味しいものを楽しんでください。みんなで楽しく懇談会をしましょう」とあいさつした。
 前回持参したのは、ニシンなどの郷土料理。今回は北海道特産の三平汁、甘納豆の北海道風赤飯、イカ焼きなどが入居者に振舞われた。一同、北海道の味に舌鼓を打ちながら歓談を楽しんだ。
 昼食を楽しんだ後は、入居者と慰問者が一緒になってカラオケ大会を開催し、楽しい一時を過ごした。
 斉藤伸一同ホーム長は「このような形で慰問してくれるのはとても嬉しい」と満面の笑みを浮かべながら、「ここの入居者たちは本当に元気で、逆に慰問しようと思っているぐらい」と冗談交じりに語った。